「天気痛」をご存知ですか?
気象の変化によって、心身の不調が起こることを「天気痛」と呼びます。
「天気痛」の症状や出るタイミングは人それぞれで、頭や首・肩などが痛くなる、気持ちが落ち込む、めまいがするなどの、体や心の不調以外にも、古傷の痛み、関節リウマチや喘息、更年期障害が悪化するなど多岐にわたります。まずは、「天気痛」の可能性があるか下記のチェックリストで確認してみましょう。当てはまる数が多いほど、「天気痛」の可能性があります。
「天気痛」なりやすい人のチェック項目
- 乗り物酔いしやすい
- 耳抜きが苦手
- 飛行機や新幹線に乗ったとき耳がキーンとして痛みがある
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
- 首を痛めた経験がある
- ヘルニア持ち
- 雨が降ると眠い・だるい・頭痛がする
- 偏頭痛持ち
これらの項目に当てはまる人は「天気痛」になりやすい人です。
「天気痛」の原因は?
天気の崩れとともに体調が崩れてしまう理由は、気圧の変動にあります。気圧は天気の移り変わりとともに変動していますが、その変化を感じるセンサーが、耳の奥にある「内耳」と考えられています。「内耳」が急激な気圧の低下または上昇を感じると、交感神経(体を緊張させる神経)と副交感神経(体をリラックスさせる神経)からなる自律神経のバランスが乱れてしまいます。
「天気痛」は予防できますか?
・漢方薬などの薬を処方してもらう。
頭痛の場合は、痛くなりはじめに鎮痛剤を飲むといいそうです。
・気圧の変動などを教えてくれるアプリなどを使用して、自身の体調の波を知る。
不調になりそうなときは無理せず、休んだりして対策をするといいでしょう。
・耳のマッサージをする
耳を痛くない程度にひっぱったり、手のひらでくるくる回したりして、血流をよくすることで、頭痛などの症状を軽減します。
・バランスのとれた食生活を
ビタミンB群(豚肉など)・亜鉛(ごま・アーモンドなど)・マグネシウム(豆腐など)・鉄(ほうれん草など)を積極的に摂取しましょう。
・睡眠の質を上げる
寝る1時間前に部屋の照明を少し落とし、スマートフォンの使用を控えましょう。
天気の移り変わりと上手に付き合いながら、体調不良やゆううつな気持ちをすこしでも軽減して、快適な日々を過ごせたらいいですね!
2021.10.20