ジメジメして暗い、梅雨の風景を美しく彩るアジサイは、世界中で愛されてきた花です。
今日はあじさいについてお話します。
アジサイの基本データ
学 名 : Hydrangea
科 名 : アジサイ科(ユキノシタ科)
属 名 : アジサイ属
原産地 : 東アジア、南北アメリカ
和 名 : アジサイ(紫陽花)、シチヘンゲ(七変化)
開花期 : 6~7月
花 色 : 青、紫、ピンク、赤、白、緑など
*アジサイは、樹高1~2mの落葉低木です。日本では4月頃から鉢花が出回りますが、本来の開花期は6~7月です。額(がく)咲き、手まり咲きなどがあり、花色も豊富で、世界的に人気の高い花木です。
*日本で咲いていた額あじさいが西洋に広まり品種改良され、日本に逆輸入されたものが多く、最近では様々に新種が生まれ、たくさんの品種や花色が楽しめるようになりました。
アジサイの品種
*大きく分けると、「ホンアジサイ(テマリ咲)」「ガクアジサイ」「西洋アジサイ(品種改良)」の3つに分けられますが、山アジサイ、カシワバアジサイ、秋色アジサイなど様々な品種に改良されています。
*秋色アジサイは、通常のアジサイの開花時期である初夏に咲いた花が、気温の変化などによって、時間をかけてアンティークカラーの色あいに変化した状態のことを秋色アジサイと呼んでいます。
アジサイの育て方
*翌年の花を増やすために、花の咲き終わりに剪定作業がありますが、寿命が長く丈夫なので初心者にも育てやすい花です。
*近年では、ドライフラワーや切り花にして楽しまれる方も増えています。
アジサイの花言葉
*「移り気」「無常」 … アジサイの花が途中で変化する様からこのような花言葉がついたようですが、
*花の色ごとに 「青=辛抱強い愛情」 「ピンク=元気な女性」 「白=寛容」とあり、母の日の贈り物には、ピンクのあじさいが好んで贈られています。
アジサイの語源
*「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われています。 「あづ」は集まる様を意味し、特に小さいものが集まることを意味しています。
アジサイの豆知識
*アジサイの花と思われている部分は装飾部と呼ばれる額(通常の花びらの周りにある葉の部分)にあたり、中央部にとても小さく咲いているのが実際の花びらです。
*アジサイには毒があるものとそうでないものが、混在しており、誤って食べてしまうとめまいや嘔吐、顔面硬直するなど危険ですので、食用花には適していません。
アジサイが楽しめるスポット(関西)
*府民の森 ぬかた園地 … 所在地 : 〒579-8022 大阪府東大阪市山手町2030−6
*神戸市立森林植物園 … 所在地 : 〒651-1102 兵庫県神戸市北区山田町上谷上 長尾1−2
*舞鶴自然文化園 … 所在地 : 〒625-0152 京都府舞鶴市多祢寺24−12
コロナ禍でなかなか遠出も厳しそうですが、近くの公園や近隣の庭先などでもよく見かける花ですので、アジサイ探しに気分転換がてら散策してみてはいかがでしょうか?
2021.5.19